この春旅立った子供たちのためにすることがあります。

今年も3月末から4月にかけ、宮古島からたくさんの若者が旅にでました。 就職や入学などのために、日本各地で新たな生活を始めてそろそろ2ヶ月です。

古くは1960年代に始まった、地方から都市部への進学移動・就職移動は若者にとっては新しい人生を切り開くための大切な転機でありチャンスでした。

しかし、新しい環境や人間関係に馴染むには年齢に関係なく大きなストレスが伴います。 特に、若い年代の人々にとって周りに馴染めないという事は、即自分の居場所を失った感覚に囚われます。 宮古島から大きな夢をもって新生活を始めた若い人の中にも、すでにこのような馴染めないことへの焦りや喪失感を感じている人がいるかもしれません。

今でも多くの親たちは、環境にうまく馴染めないのは子供の性格や社交性の欠如によるものであると考えています。 ですから、子供から親に助けが必要とのシグナルを送っても、「そんなに簡単にあきらめないで、頑張りなさい」、とか 「お前は何にでも諦めるのが早い。 もっと努力しないと社会ではやっていけないよ。」 などの言葉をうかつに返します。

しかし、考えてみましょう。 今の社会というのは、若者たちにとって実に生きづらい社会です。 就職しても、日本の企業は一般的に一流といわれる会社でさえ基本的にはブラック企業と変わらぬ待遇で働かせ、しかも父親や祖父たちが働いていた時代のように、「我慢してまじめに働いていたら、給料と地位は必ずついてくる」 はすでに幻想であり、子供たちはよほど卓越した生きる手立てを持たない限り働きづくめでも人並みの生活ができない時代になっています。

このような社会にあって、若者たちは所属する会社や組織が自分をどのような存在と考えているのかが、早くは就職活動の段階ですでに思い知らされます。

このように、親や祖父たちが体験したことのない厳しい環境でこれからの長い人生をスタートさせた我が子たちのために必要なのが、家族の支えです。 もちろん、親の体験したことのない環境ですから対処法は親にもわかりません。 祖父たちが 「こう生きよ」と言っても、残念ながらそれは若者たちが直面する問題を解決する事につながらない場合が多いでしょう。

それでも、メッセージは送り続けることです。 自分の言ったことが解決に結びつかなくても、悩みの解決に役立つ具体的なアドバイスをしてあげることができなくともとにかく 「家族全員がいつもお前のことを考えているし、必要な時にはいつだって駆けつけるよ」 との言葉を送り続けることです。

現代社会を切り抜けるための回答と精神力、体力は若者が自分自身で身に付ける以外はありません。 しかし、答えを見つけてあげることができなくても、何かあった時にいつでも自分を受け止めてくれる家族があることをいつも実感することで、子供たちは絶望的な閉塞感の中に陥ることなく、壁を乗り越えるための大きな励みになります。

子供たちが、親の予測できない難しい時代に生きている現実をしっかり受け止め、家族が全力で支える覚悟を伝えてあげませんか?

今が、そのようなメッセージをたくさん伝えてあげるための一番ベストのタイミングです。

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これから先、本土に行くことを予定しているお子さんたちのためには、このような厚生労働省のホームページもあります。 参考にして下さい。

木村秋則さんの宮古島講演会

4月27日、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則さんの講演会が宮古島市で行われました。
木村秋則さんは、世界で初めて農薬と肥料を使わずに美味しいリンゴを実らせた人として知られ、最も数多くの本を出版した農業経営者であり、日本国内だけでなく海外からもひっきりなしに 「木村式自然栽培」の教えを乞う人々が押し寄せる農家として知られています。

私たちの考える木村さんの人生は彼の精神そのもので、常にひたむきに自然の持つ途方もない大きな力の前には一切の逆らいを捨て驚くほど謙虚に従うことで、大地本来の恵みをしっかり頂くことのできる秘伝を手にした達人です。

自然農法やオーガニック農法にも多くの流派があり、木村式自然栽培もその一つですが、彼の並外れた観察力と一切の驕りを捨て大地の営みに慎ましく従う姿勢は木村秋則さんだけのもの。

今回の講演には高校生が多く参加してくれました。 木村式自然栽培そのもの以上に、食べ物を育てる心の在り方をたくさん記憶してくれたことで、より大きな将来への希望を感じます。

木村秋則公式サイトKimura-Akinori.jpg

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Author:宮古島プロジェクト

宮古島をはじめ離島で暮らす人々の将来のために島を活性化し、島民が心豊かに暮らすことの出来る場所にするための活動モデルをプラットフォーム上で構築するのが、ゆうやなうれ宮古島プロジェクトです。

このブログでは、主に離島の抱える問題に関する世界の参考データや資料を紹介しています。

ゆうやなうれ宮古島プロジェクトはいずれの団体、組織、特定の政治や思想グループにも属さず、影響を受けることの無い完全独立系の活動組織です。

(宮古島プロジェクト 運営管理部)

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