宮古地域における飲酒の実態調査の中間報告をみて

沖縄県福祉保健部 宮古福祉保健所は、2013年10月2日に宮古地域における飲酒の実態調査の中間報告を発表しました。
この調査は世界保健機関(WHO)の AUDIT (The Alcohol Use Disorders Identification Test) といわれるアルコールによる使用障害特定検査様式に基づき実施したものです。 調査は、平成24年7月3日から平成25年1月31日にかけて運転免許の更新講習を受講者を対象に行われ、その結果計1620件の有効回答をまとめたものです。

この使用障害特定検査を分析することで、アルコール依存の実態を知ることができるといいますが、宮古島地域のアルコール摂取頻度や摂取量には明らかな傾向があり、アルコール関連問題の多くが密接に関りあっているようです。

この報告書にある宮古島の問題点には以下のようなものがあります。

1. 宮古島の男性で、多量飲酒者と定義づけられている1日あたり純アルコール量60グラムを越えて酒を飲む割合は71%で、沖縄県全体の多量飲酒者の割合の約4倍、全国の約5倍にもなっている。

2. また女性も、27%が多量飲酒者であり、その割合は沖縄県内多量飲酒者の約3倍、全国の約4倍です。

3. 今回の調査結果であるAUDITスコアを、地域全体の相対的判断基準として計算すると、宮古島地域の20~60代の男女約3万2千人のうち、アルコール依存症の疑いのある人が約4,200人いるとの推測される。

この報告書の中で縄県福祉保健部より、 「過度の飲酒は、本人の健康問題のみならず、家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる危険性があります。 特に宮古地域では、オトーリと呼ばれる風習があり、飲酒習慣が定着していることからも、過度の飲酒によるアルコール関連問題への対策が重要です。」  とのメッセージがありますが、自分の健康、家族の幸せ、地域の安全のために、1980年代より習慣化したオトーリなどから始まるアルコール依存症から “いかに回復することが出来るか”、さらに依存症予備軍といわれる若い世代に “いかに習慣化させないか”を真剣に考える時代になっています。

なお、今回の中間報告は沖縄県福祉保健部 宮古福祉保健所のウエブサイトからPDF版をダウンロードして見ることができます。 グラフ表示がとても多く、視覚的にとてもわかりやすい内容です。

http://www.pref.okinawa.jp/site/fukushi/hoken-miyako/somu/toppage.html

また、この多量飲酒問題に取り組んでいるグループで世界保健機構のAUDIT検査およびAUDITスコアーの評価基準について詳しく知りたい方は、直接 WHOのホームページで知ることができます。
http://www.who.int/substance_abuse/publications/alcohol/en/
イメージは沖縄県宮古福祉保健所による 「宮古地域における飲酒の実態調査 中間報告」 より

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