バイオ燃料が大気汚染の原因に、人間の寿命に影響も

バイオ燃料が大気汚染の原因に、人間の寿命に影響も=研究
ロイター 1月8日(火)15時26分配信

[オスロ 1月6日 ロイター] 環境に優しいとされる「バイオ燃料」の原料となる植物の栽培が、大気汚染につながる可能性があることが分かった。科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ」に6日、研究結果が掲載された。

植物は成長の際に大気中の二酸化炭素を吸収するため、燃焼させても吸収した二酸化炭素が大気中に戻るだけで、環境に優しいとされている。

同研究に携わった英ランカスター大学のニック・ヒューイット氏は、バイオ燃料の原料となる植物を育てることは、大気中の二酸化炭素の量を減少させる点で効果的だとされていたと述べる一方で、「バイオ燃料は大気の質に悪影響を与える可能性がある」と指摘した。

研究によれば、バイオ燃料の原料となるポプラや柳、ユーカリの木は成長が早く、再生可能な木質燃料として使用されているが、成長の過程で「イソプレン」という化学物質を高いレベルで放出するという。イソプレンは太陽光の下で他の汚染物質と反応し、有害なオゾンを生成する。

また研究では、欧州で大規模なバイオ燃料用の植物栽培が行われているとし、人間の寿命や農作物の収穫量に少なからず影響を与える可能性があると指摘した。

― 引用ここまで ―

このニュースの元記事は、世界で特に権威のある総合学術雑誌のひとつと評価されているイギリスのNature 誌のネット版、 nclimate の1月6日のウエブサイト上に紹介されたものです。

これまでも植物性燃料バイオエタノールによるオゾン濃度の高まりによる光化学スモッグ発生頻度の高まりや発癌性物質であるホルムアルデヒドやアセロアルデビドが大気中に増加するなど、バイオマスエタノールのクリーン性に関する問題点の追求、「バイオ燃料は、地球環境に優しくない」は、世界各地で論議されてきました。
バイオエタノール導入による人体への悪影響や環境に及ぼす影響については、2000年頃より世界の幾つかの研究所より発表されていましたので、理論的にも目新しいものではありませんが、今回ネイチャー誌が取り上げたことで、研究者の懸念を具体的に世界に認識させる新しい流れができて来たといえます。

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Photo courtesy by nature.com

Nature 誌の元記事は、こちらで読むことができます。

さらに詳しく知りたい方のために、
9ページの研究発表PDF版 Journal、「nclimate1788」 はこちらです。

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