宮古福祉保健所が、日本で一番頑張っている保健所かも知れない

最近、宮古島市の広報を読みながら話し合ったことが、「宮古福祉保健所が、日本で一番頑張っている保健所かも知れない」、ということでした。
昨年10月に発表され、このブログでも紹介した「生活習慣病に関する実態調査」などを見ても、福祉保健所の取り組みのレベルの高さが良く分かります。

何しろ、あまり芳しくない健康上のワースト記録や全国トップクラスの飲酒量統計が続いている宮古島。
1.飲酒問題
2.メタボーリック対策
3.糖尿病対策
4.DV(家庭内暴力)相談
5.子どもの生活福祉対策
6.精神福祉対策
と、圧倒的に飲酒が直接・間接に原因となっている "市民の自己管理不足" による問題が、宮古福祉保健所の長年の呼びかけや喚起活動にも関わらず続いています。

確かに「沖縄のノリ」 とか、宮古島独特の感覚で、本気の呼びかけに対しても「我が事として、改めて考えて見る」ことなく、単に交通安全週間の標語のように通り過ぎて行きます。

それと「標語」で思いつくのは、沖縄県や宮古島市はあまりにも多くの標語で溢れかえっているということ。
イベントの度に標語が作られ、のぼりが市内に掲げられるが、全ては一過性のものとして片付けられてしまうという傾向も影響しているのかもしれません。

福祉保健所の呼びかけに「我が事として、改めて考えて見る」傾向が少ない地域社会で一番心配なことは、子どもや若い世代への影響です。
関心の低さは、親や周りの大人たちの若年層への監視と指導力の低下に直接繋がりますし、多くは放置・放任で親や周りの大人が歩んだ道をそっくりと受け継ぐことになります。

この負の連鎖だけは、どうしても断ち切りたいものです。
何がいけないのかと、どうあるべきかについてはこれまでもくり返し福祉保健所の統計でも明らかにされています。

自分たちの大切な子どもと地域の若者をお酒の犠牲者にさせないために、親と周囲の大人たちは宮古福祉保健所の本気度に負けない本気度で行動しませんか。

また、専門家のアドバイスが必要な人は、宮古福祉保健所に直接相談してみましょう。

子ども生活福祉部宮古福祉保健所総務企画班
宮古島市平良東仲宗根476
電話番号:0980-72-2420

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この春旅立った子供たちのためにすることがあります。

今年も3月末から4月にかけ、宮古島からたくさんの若者が旅にでました。 就職や入学などのために、日本各地で新たな生活を始めてそろそろ2ヶ月です。

古くは1960年代に始まった、地方から都市部への進学移動・就職移動は若者にとっては新しい人生を切り開くための大切な転機でありチャンスでした。

しかし、新しい環境や人間関係に馴染むには年齢に関係なく大きなストレスが伴います。 特に、若い年代の人々にとって周りに馴染めないという事は、即自分の居場所を失った感覚に囚われます。 宮古島から大きな夢をもって新生活を始めた若い人の中にも、すでにこのような馴染めないことへの焦りや喪失感を感じている人がいるかもしれません。

今でも多くの親たちは、環境にうまく馴染めないのは子供の性格や社交性の欠如によるものであると考えています。 ですから、子供から親に助けが必要とのシグナルを送っても、「そんなに簡単にあきらめないで、頑張りなさい」、とか 「お前は何にでも諦めるのが早い。 もっと努力しないと社会ではやっていけないよ。」 などの言葉をうかつに返します。

しかし、考えてみましょう。 今の社会というのは、若者たちにとって実に生きづらい社会です。 就職しても、日本の企業は一般的に一流といわれる会社でさえ基本的にはブラック企業と変わらぬ待遇で働かせ、しかも父親や祖父たちが働いていた時代のように、「我慢してまじめに働いていたら、給料と地位は必ずついてくる」 はすでに幻想であり、子供たちはよほど卓越した生きる手立てを持たない限り働きづくめでも人並みの生活ができない時代になっています。

このような社会にあって、若者たちは所属する会社や組織が自分をどのような存在と考えているのかが、早くは就職活動の段階ですでに思い知らされます。

このように、親や祖父たちが体験したことのない厳しい環境でこれからの長い人生をスタートさせた我が子たちのために必要なのが、家族の支えです。 もちろん、親の体験したことのない環境ですから対処法は親にもわかりません。 祖父たちが 「こう生きよ」と言っても、残念ながらそれは若者たちが直面する問題を解決する事につながらない場合が多いでしょう。

それでも、メッセージは送り続けることです。 自分の言ったことが解決に結びつかなくても、悩みの解決に役立つ具体的なアドバイスをしてあげることができなくともとにかく 「家族全員がいつもお前のことを考えているし、必要な時にはいつだって駆けつけるよ」 との言葉を送り続けることです。

現代社会を切り抜けるための回答と精神力、体力は若者が自分自身で身に付ける以外はありません。 しかし、答えを見つけてあげることができなくても、何かあった時にいつでも自分を受け止めてくれる家族があることをいつも実感することで、子供たちは絶望的な閉塞感の中に陥ることなく、壁を乗り越えるための大きな励みになります。

子供たちが、親の予測できない難しい時代に生きている現実をしっかり受け止め、家族が全力で支える覚悟を伝えてあげませんか?

今が、そのようなメッセージをたくさん伝えてあげるための一番ベストのタイミングです。

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これから先、本土に行くことを予定しているお子さんたちのためには、このような厚生労働省のホームページもあります。 参考にして下さい。

離島での未来型エネルギー対策

消エネとかエコロジー、サステイナブル・ライフスタイルというのは、宮古島のような小さな離島でも盛んに使われています。 これらのコンセプトと技術開発は、未来の子供たちのためにぜひとも発展させ、続けることが大切だと思います。

そこで、これらの傾向をトレンドに終わらせないための継続的取組みが必要になります。
それらの検討テーマには、以下のものが含まれます。

1.戸別、事業所別に燃料の消費量や依存比率をどのようにして低減させるかの方法を探す。

2.島内での再生燃料、マイクロ発電を含む電力などのエネルギー・ソースをどのように作り出し、確保し続けるかを検討する。

3.省エネの一番肝心なポイントは遠くから運ばれたもの(つまり、商品価値に輸送コストの大半を占める燃料費を上乗せさせた商品、特に野菜をはじめとする食品)への依存比率を下げ、CO2対策にも大きく貢献する地産品の生産効率を高めるための総合的対策。

4.CO2の排出量削減と燃料の島内消費量削減のために、車両を共同利用できるカーシェアリングを全島規模で普及させる。 宮古島のように車両の駐車・保管ポイントを多額な駐車スペース使用料を支払うことなく新たな駐車スペースを確保できる宮古島は、カーシェアリングのネットワーク作りと利用環境として非常に効果的に運用できるはずです。

このほかにも多くの検討テーマがあるでしょうが、基本は1から3を具体的な結果が出る形で実施することで、次世代へのサステイナブル(持続可能)な離島での未来型エネルギー対策ができあがります。

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ハンセン病市民学会 宮古交流集会に参加して

 5月20日に「2011年 ハンセン病市民学会 第7回交流集会 IN 名護・宮古島」の宮古島交流集会が、国立療養所宮古南静園で開かれました。 その一環として、戦時中に入居者らが避難生活をした海辺の自然壕や園内を見学する、フィールドワークが行なわれました。

 私はボランティアガイドとして、参加者に 「ぬすとぅぬガマ」、そして 「トンネル壕(2つある)」と呼ばれる自然壕を案内することになりました。

 「ぬすとぅぬガマ」は、ロープを伝わって登らなければ入れません。そこは、昔地域の人達が、コレラなどの伝染病で亡くなった人を風葬した場所で、たくさんの人骨があったそうです。
避難生活のため、人骨を片隅に寄せて、平たい石や草を敷いて休んだとのことです。 私は、ここを実際に体験した方達と共に3度訪れて、ガイドのための下調べをしました。

 何度来ても想像を絶する、過酷で耐え難い生活をしいられたことを感じます。 ここで110人もの入所者が栄養不良とマラリアで亡くなられたそうです。 戦争が、入所者の環境をさらに悲惨なものにしたのです。 
ハンセン病患者の隔離政策は人権蹂躙の歴史でもありますが、強制的な断種・堕胎はその象徴的なものだと思います。 驚いたことに、戦後も基本的人権の尊重をうたった憲法のもと、そのことが合法化され行なわれていたのです。

 さらに責められるべきことは、治療法が確立してから半世紀もライ予防法が存在したことです。 1996年、約90年続いた「ライ予防法」は廃止されました。 しかし、問題が全て解決したわけではありません。 島内外の偏見、差別は根深いものです。 元患者は、いまだに世間に知られることを恐れる生活を余儀なくされています。

 なぜ、いつまでも差別が続くのでしょう。
それは、1907年、「らい予防に関する件」を施行して軍や警察が携わって、ハンセン病患者を隔離し、罪人のように扱ったり、患家を消毒したりすることで、ハンセン病は怖い病気という意識が潜在的に植えつけられたこと。 現在のハンセン病が正しく理解されていないことからです。

 ハンセン病はらい菌という細菌によるもので、感染力も弱く、発症は個人の免疫力、衛生状態、栄養事情などが関係しますが、現在の衛生状態、栄養状態、医療状態を考えますと、らい菌に感染してもハンセン病になることはほとんどありません。 ハンセン病医療従事者で、発病した人はいません。 また仮に発病したとしても、何日か薬を飲めば完全に治ります。
家族に患者がいても、何も恐れることはないのです。 そういう意味では、感染力が強く、時には死に至らしめるインフルエンザの方が、よっぽど怖い病気です。
誤った隔離政策をとった国や、差別を増長させた地方行政は、責任をもって多額の予算を使い、ハンセン病の正しい知識を世間に知らしめ、そのイメージを払拭する必要があると思います。
 
 そして私たちは、この事を過去のものとするのではなく、いつでもそのような偏見、差別に陥る土壌があるということを忘れてはいけません。 
新型ウイルス騒動の時でもそうでしょう。 国内で初期に感染した人が悪いみたいな世間の態度、エイズ患者に対する冷たい態度。 人は好んで病気になったわけではなく、運悪くそうなっただけで誰でもそうなる可能性があるのです。 差別されるいわれは無いのです。 

 私たちは2度と同じ過ちを犯さないよう、この問題を風化させず、常に警鐘を鳴らし続ける必要があります。

第5回海洋ゴミ国際会議に出席して

 皆様は、宮古島の狩俣北海岸から保良付近の海岸までの漂着ゴミの多さにお気づきでしょうか。漂着ゴミは景観が悪くなるばかりでなく、島の生態系にも悪影響を及ぼし、処理するための負担など多くの問題を抱えています。 ゴミの多くは海外のもので、いくら清掃しても後から後からまた流れ着きます。

 そこでゴミの出所を断たなければ解決の糸口も見えてこないと思い、国際的に訴えてゴミの減量化に繋がる活動が出来ないものかと考えました。 また、離島での処理能力を上げていくために国際的レベルでの専門的研究を行う提案をする必要性を強く感じました。
この問題解決のために独自の調査をし、NOAA(アメリカ国立海洋大気圏局)に報告をしたところ、「第5回海洋ゴミ国際会議」に出席する機会を得ることが出来たのです。

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 3月20日より25日までの5日間、ハワイのホノルルで開催された国際会議は、国連の環境計画(UNEP)とNOAA(アメリカ国立海洋大気圏局)による共同主催で行われたもので、今回は世界の38カ国から440人の学者・研究者や調査機関、教育活動を行うNPO組織の代表らが出席しました。
国際会議の期間中、私たち(ゆうやなうれ宮古島プロジェクト)はポスタープレゼンテーションを行なうとともに、宮古島プロジェクトの活動宣言とスピーチを国連の環境計画事務局長、NOAAを代表する国務次官をはじめ、全参加者の前で行なってきました。

 また最終日の共同宣言では、その内容に宮古島プロジェクトが提唱している「世界の離島や小さな島々における独自の解決策の必要性」を文言に織り込んでもらい、採択されたことで国際会議に参加する目的をほぼ達成しました。

 国連やNOAAの責任者をはじめ、世界から参加した多くの学者、研究者、活動家の皆さんと直接情報交換ができたことも大きな収穫です。
海洋生物学者で、海洋環境保護活動をおこなっているジャン・ミッシェル・クストーさん(海洋冒険家、ジャック・クストー氏の息子)、世界の海洋ゴミの調査・研究では高く評価されているアルガリータ海洋研究財団のチャールズ・ムアー所長とも話をする機会が得られました。

 さらにハワイ出身で世界的に有名なシンガーソングライター、ジャック・ジョンソンさん(ハワイの海洋環境を守るための子どもたちの教育プログラムに20億円以上を寄付しています。)も今回の国際会議に出席し、積極的に支援を行なっていました。

 今回の国際会議に出席して改めて感じたことは、海洋ゴミの問題は例外地域の全く無い世界共通の問題であり、今後諸外国の経済発達とともにより深刻になるということ、特にプラスチックをはじめ、自然にもどることのない廃棄物が海に流れ出す量を減少させるために世界が結束すると同時に、漂着ゴミの処理能力を高めるための技術開発を急ぐ必要があるということです。

 さて皆様、未来の子ども達のためにも美しい海岸を取り戻すために今私たちが出来ること、それは自ら考え、そして行動することです。 世界とのネットワークにより、ゴミ問題の解決策を探りつつ、自分たちの島は自分達で守っていくのだという強い意志が必要だと感じます。

 「名も知らぬ遠き島より・・・」の椰子の実の歌でもしられるように、昔もゴミは流れ着いていましたが、それは流木などの自然のものでやがては分解され自然に還っていくものでした。現在、流れ着くゴミ(ペットボトル・プラスチック製品、発泡スチロール、漁業用の浮き、網やロープ、医療廃棄物等)の他に島内で捨てられる大量のゴミ、その内容を調査するにつれ、使い捨ての消費社会にどっぷり浸かった私たちの日々の暮らしが見えてきます。 今一度一人ひとりが、それぞれの暮らしを見直してみる必要があると思うのです。 この時代をより良く生きるために・・・。

 最後に、宮古島の多くのボランティアの皆様が調査に協力してくださったことが、このように国際会議での発表に繋がりました。 改めて御礼申し上げます。

 また今回の国際会議の期間中、実に多くの参加者から東日本大震災で被災された皆様に対する  お見舞いと復興への励ましの言葉を頂きましたことも付け加えさせて頂きます。
     
国際会議の内容はこちらでもご覧いただけます。

プロフィール

宮古島プロジェクト

Author:宮古島プロジェクト

宮古島をはじめ離島で暮らす人々の将来のために島を活性化し、島民が心豊かに暮らすことの出来る場所にするための活動モデルをプラットフォーム上で構築するのが、ゆうやなうれ宮古島プロジェクトです。

このブログでは、主に離島の抱える問題に関する世界の参考データや資料を紹介しています。

ゆうやなうれ宮古島プロジェクトはいずれの団体、組織、特定の政治や思想グループにも属さず、影響を受けることの無い完全独立系の活動組織です。

(宮古島プロジェクト 運営管理部)

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